北大東島を満喫するモニターツアー2日目、
今日はどんな発見と出会いがあるでしょうか?
2日目は朝日ツアーからスタート。まだ真っ暗な中、台風で壊れてしまったデコボコ道を進み、沖縄県最東端地点に到着しました。
天頂は晴れているのに、水平線近くには雲が。今日は無理かな、、、と諦めかけた頃、雲と雲の隙間から、見えました!!きっとシャイなのね、と雲の中に覗く赤い太陽に声をかけながら、心の中で感謝しました。
朝食の後は、北大東と言えばコレ!?クレーン吊り体験です!
絶壁に囲まれ、太平洋のうなりの強い波が常にぶつかる北大東島では、フェリーを接岸することができません。そのため、人も小型船も荷物も全てクレーンで吊り上げられて上陸します。
一つ一つ吊り上げなければならない手間と労力に申し訳ないと思いつつ、やはり物事は体験してみなければ。鉄製のカゴに乗って陸から船上へ滑るように吊り上げらると、最初の怖さはどこかへ消え、カゴからの眺めに夢中になってしまいました。
タイリンゲットウ工芸体験の前に、収穫後のタイリンゲットウの葉っぱを、一枚一枚、切り落としていく作業のお手伝いをしました。小高く積まれていたゲットウがみるみる間になくなっていきます。辺りに漂うゲットウの香りが、作業の集中力を高めてくれたのかもしれません、、、。
北大東島のタイリンゲットウは、沖縄本島などに見られるゲットウと異なり、大きいものでは4メートル近くまで成長しますが、種子ができません。元々自生しているわけではなく、台湾から持ち帰った一株のゲットウを、少しずつ増やしていったそうです。
今回は、タイリンゲットウのコースター作りにチャレンジしました。まず、折り紙を使って練習をしましたが、これがまた難しく、折っては戻してやり直し、の連続です。講師の方の手際は易しく見えるのですが、、、。
6本の帯状のタイリンゲットウを使う本番では、何度も折ると割れてしまうため、やり直しがききません。皆さん、緊張の面持ちでしたが、完成後の笑顔には、達成感と満足感があふれていました。
午後は、北大東島の特産品の一つ、ジャガイモの収穫体験を行いました。農家の方に簡単な説明を受けたあと、さっそく収穫に入ります。土のついたままコンベアーで掘り起こされてくるジャガイモを、土をはらってコンテナへ移していく作業ですが、流れてくるジャガイモの量と早さに手が追いつかないほどです。
黙々と1時間ほど作業しても、やっと畑の半分ほどしか進んでいません。暑い陽射しの中での作業に、農家さんのご苦労を実感しました。
作業の後は、収穫したばかりのジャガイモのおやつをいただきます。島の自然に育てられたジャガイモは、茹でただけで、ホクホクの食感に、ほんのり甘く、絶品でした。島の人に勧められて、島内で作られている塩辛を載せて一口。おいしい!!まさに、おとなのおやつになりました。
夜の交流会では、島の子供達が、踊りと大東太鼓を披露してくれました。伸びやかな踊りと気迫溢れる太鼓には、島への誇りが溢れていました。島の宝である子供達が、自分達の島の文化を守り育み、将来へ受け継いでいってくれるはずです。
今日は、島の自然と文化、そして生業に触れ、北大東島のパワーを隅々まで感じた一日となりました。