うふあがりの旅
J・TAPで行く沖縄最東端の島・北大東島

3日目の朝はついに「うふあがり」体験。待ちに待った朝日観賞ツアーである。6時10分出発。2度寝で寝坊して置いて行かれるところを、直前の心温かい電話に起こされ何とか間に合った。バスはまだ外が暗い中を走らせ最東端の碑へ向かう。少し空が明るみ始めたころに到着。その数分後には雲の合間を見え隠れしながら朝日が少しずつ登っていった。

低血圧低体温な私にはこの旅で唯一厳しいメニューと思っていたが、朝日を浴びているとパワーをもらえた。誰よりも一番に朝日を届けたい!そんな想いになる瞬間。この島のどこよりもパワースポットだと思った。

朝日を観ながら朝がゆ

朝日を観ながら朝がゆ

 

天候も回復して、いよいよ楽しみしていた岸壁から磯釣り。昼食をかけての大勝負です(笑)上から眺めてもすぐわかる魚の群れにしばし興奮しながら竿を投げる。シーン・・・。音沙汰なし、、、かと思うと次々と釣れ始める。なんとムロアジの大群が出現!!鮮度が命のムロアジのお刺身にありつける。その場で捌かれたムロアジは弾力があって、プリップリ。

その後、私の竿にもグィっと引きが!!トカジャー(ニセカンランハギ)ヒット!強烈な引きで竿どころが自分が持って行かれそう。踏ん張ってリールを巻いていると、顔を出してきたのは、30~40UPはありそうな大きな魚。途中バキッと大きな音がしてリールが折れ、何とか網ですくおうとしたが残念ながら逃げてしまった。(涙)

本日の釣果本日の釣果  刺身です 刺身になりました!!

気がつけば、この旅のプログラムの目玉となった船吊り。「釣り」ではなく「吊り」。岸壁に囲まれた北大東島では、船を接岸できる港がない。荷物だけでなく、船も人もクレーンで上げ下ろしをするのだ。運よくその体験が出来た。この島ならではの文化ともいうべき方法を疑似体験出来るのはとても貴重だった。掘込式漁港を建設中ということで、いずれなくなる予定だが、是非体験プログラムとして残していってほしいと思う。

2泊3日のあっという間の旅が終った。あっという間という感覚が旅の充実感を物語っている。島独特の時間の流れや自然との触れ合い、しまんちゅ(島の人)たちとの触れ合い、この旅を通していくつもの発見や気づきがあった。都会では得られない島の醍醐味。何だかもうしばらくここに居たい、そんななごり惜しさを与えてくれた素敵な島だった。迎えにきた行きと同じプロペラ機で離陸。飛行機は島を一周するように旋回しながら那覇に向かって高度を上げる。その時窓から見えた北大東島は「ちっちゃい」からとてつもなく「でっかい」島に変わっていた。あの島にある一番のお宝は、愛島心に溢れたしまんちゅ(島の人)たちかもしれない。

 

また、必ず会いに行こう、この島としまんちゅたちに。